患者がどのような第一印象を受けるかによって看護師と患者の関係は大きく変化する。どのような印象を持たれるかについて常に意識することが重要だが、どの段階で決まるのかについて知らなければ対策も難しいだろう。自分が患者の立場になって考えるのは大切だが、そのようにして考えた結論が現実に合わない場合もある。第一印象決めるタイミングは患者によって異なるためだが、常に印象を意識し続けていると疲弊してしまうだろう。
簡単に考えると三つのステップで決定する可能性が高いと知っておくと良い。まず外見から始まることは否めない。見た目の印象が良いというだけで好意的になってくれる人は多く、外見を重視しておくのは大切である。しかし、人は見た目によらないという言葉もあるように、外見よりも内面を気にする患者もいる。その場合には最初の会話が大きな影響を与えるのが一般的である。会話を通して自分のために働いてくれそうかどうかと吟味するのが患者にはよくある傾向となっている。話をよく理解してくれているかどうかが重要になりやすい。
しかし、会話すらもあまり気に留めない患者もいるのは覚えておくべきだろう。その場合には最初に行った治療で印象が決まる。採血のための注射一本で印象が変わる場合が多いため、初めて何か患者に手を施すときには慎重にならなければならない。しかし、慎重になりすぎる様子も患者に不安を抱かせることになるので注意が必要である。